先輩社員の声 T.O.さん

独自の技術と豊富な製品群で、日本のモノづくりを根底で支えています。
それぞれの部署で活躍する社員を紹介します!

T.O.さん技術研究本部 技術研究所 機能開発部
理工学研究科物質応用化学専攻修了
2020年入社

実験で使うのは、ガスクロマトグラフや液体クロマトグラフなどの分析装置。分子構造を解析するNMRのように、ハイレベルな装置を駆使しています

チームの一員として学んだ界面活性剤の奥深さ。
学びの先に確かな成長がある

私が大学院で専攻していたのは有機合成化学。分子同士の緩い結び付きである超分子化学を研究していました。就職活動ではこの技術を生かせる業界で、素材の研究を行っているBtoB企業を志望。他社からも内定をいただきましたが、R&Dセンターを見学した結果、当社に決めました。そこにある最新の設備を目にし、「ここには自分が望んでいる研究環境がある」と確信したからです。

新入社員研修は10日間の基本的な研修を経て、各研究室で実際の業務を2週間ずつ体験していきました。それぞれの研究室で求められるスキルは異なりますが、有機合成という点は共通しています。どの研究室でも超分子化学の技術を生かせるのではないかと期待が高まりました。
配属先は、界面活性剤に特化した研究を行っている第一研究室です。界面活性剤は洗剤、塗料、印刷用インキ、農薬などに幅広く使われている当社の主力製品です。

仕事の手順を分かりやすく説明すると、例えば洗剤メーカーのお客さまから、「こういう汚れを落としたい」という依頼を受けたとします。私たち研究員は受け取った“汚れのもと”に対し、既存の界面活性剤を使って膨大な数のテストを実施。お客さまのニーズに応える最適な製品をアレンジして提供します。
もし適合する製品がなければ、さまざまな合成技術を駆使して製品を新規開発。こちらは数年がかりの大仕事になります。どちらの場合も試作品を作り、GOサインが出たら生産品質を確認するところまでが業務範囲。製造現場との連携が欠かせません。

入社前に抱いていた開発のイメージを覆されましたね。学生時代の知識だけでは不充分。実験を通じて積み重ねてきたノウハウが不可欠ですし、一人でできることはほとんどありません。私は開発がチームワークであることを痛感しました。最初は分からないことが恥ずかしくて質問を遠慮していたのですが、今は疑問点があればすぐ先輩に聞き、問題を抱えないようにしています。

まだまだ覚えることばかりですが、徐々に分かってきたのは界面活性剤の奥深さ。最終製品が無数にあるので、開発する私たちも常に製品開発の道を探索していかなければなりません。簡単ではありませんが、これこそが開発の面白さ。今の研究室で経験を積み、将来はゼロから新製品を開発したいと思っています。

こんな人と働きたい!

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当社の研究員に必要な要素は好奇心だと思います。自分の研究対象だけでなく、その過程で興味が湧いたことがあれば、どんどん追求していくことが大切。直接仕事に結び付かなくても、調べていくうちに研究のヒントが見つかり、想像もしていなかったユニークな発想が生まれるかもしれません。そのためにも、常日頃から広い視野でモノを見るようにしましょう。

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