先輩社員の声 J.F.さん

独自の技術と豊富な製品群で、日本のモノづくりを根底で支えています。
それぞれの部署で活躍する社員を紹介します!

J.F.さん技術研究本部 技術研究所 技術開発部
生命環境科学研究科環境科学専攻修了
2013年入社

半導体用溶剤の開発ではガスクロマトグラフ質量分析や、誘導結合プラズマ質量分析装置を使って不純物の特定や微量元素の測定を行っています

工場や新規開発部門などを経て重点プロジェクトへ!
半導体用溶剤の開発で活躍中

大学は獣医大学で遺伝子系の研究に携わり、大学院では植物生理学を専攻していました。就職活動では生命科学の研究職募集が少なく、化学業界にも目を向けてみたところ、日本乳化剤に出会ったのです。当社の研究員は化学系出身者がほとんどなので、私はかなり珍しいケースと言えるでしょう。
1年目は川崎工場の製造部に研修のため所属。グリコールエーテルやアミン誘導体の製品を生産。そしてここでの経験が後々役に立つことになります。

2年目から現在の第三研究室にて、5年にわたってアミン誘導体の製品開発とイオン液体などの新規開発を担当。しかし当初は苦労の連続でした。有機合成の仕組み自体に馴染みがないし、加減圧や温度管理などの生産ファクターも未知数。周りの装置も使ったことがないものばかりです。
しかし、分野違いではありましたが、データを収集し、ゴールに向かうアプローチは生命科学も化学も変わりません。学生時代の研究はあくまでも基礎的なものですから、入社時点で大差が付いているわけではないと思い、前向きに取り組んでいきました。

今は第二研究室に所属し、グリコールエーテルを用いた半導体用溶剤の開発・分析業務に就いています。カギとなるのは金属管理。溶剤に金属が含まれていると半導体に残留し、最悪の場合はショートすることも。それを防ぐため、金属を残さずに洗浄できる溶剤を開発する必要があるのです。
分析で使用するのは、1兆分の1レベルの濃度で微量元素の測定を行う質量分析装置。私は自分が緻密な作業に向いていると分かっていたので、今の仕事はまさに適職だと思っています。

複数部署での経験から言える当社の開発職の面白さは、ラボで行うサンプルレベルの基礎研究だけでなく、工場で生産品質が安定する実機生産まで、一連のプロセスに携われること。モノづくりに興味がある人なら大きなやりがいを実感できるでしょう。
私の場合は入社1年目に知り合った工場のメンバーが現場の管理者となっているので、今も彼らとコミュニケーションを取りながら日々の業務を行っています。金属管理は重点プロジェクトの一つなので、今後も生産現場と一緒になって製品の拡充に力を入れていきたいですね。

こんな人と働きたい!

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私が当社の開発職に向いていると思うのは、言われたことをすぐ行動に移せる人です。そして、分からないことがあればすぐ周囲の先輩方に質問できる人。化学系の専門知識を身に付けて入社する人がほとんどだと思いますが、私の実感では、入社後に身につける専門的な知識が重要。大切なのは、間違えたときに素早く修正できる対応力。気後れすることなく周りに頼る“素直さ”があるといいですね。

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